作者のウラ話
お楽しみ頂けましたでしょうか?「痛くない歯医者」

あたくしなんぞの若僧が独断と偏見で作ったホームページです。

本当は、どんな患者さんに対しても なるべく痛くない治療をすべきだと考えますが、インターネットを始めて、「どんなホームページがいいか?」とネタを考えていた所、友人の結婚式で参加していた歯医者が「ムカつく患者には治療が適当になる。」なんて話を聞きまして、歯医者も人の子、いろんな人がいるわけで、患者の側から歯医者に行って得をする情報が提供できたらいいな と思ってつくりました。でも結局は「言いたい事を言う」のが重要だとおもいます。遠慮せず解らない事はドンドン聞いて、話をしましょう。別に歯医者はエラい人では無いのですから。

2/27 困る事

なんだかんだで4年もHPをやっていると色々な方からメールを貰います。それこそ日本歯科医師会の方から先輩、後輩、風俗関係の方からヨーロッパ、オセアニア、アメリカ、遥かカナダまでまで、いやぁネットが世界中からアクセスできるので面白いですね。

でも、困るメールも、たまぁ〜にあります。一番多いのが「歯医者を紹介してくれ」ってメール。ほんと〜に知らない!って言ってるのに今だに来ます。まぁ御近所つき合いの希薄な世の中になってきたでしょうし、引っ越したばかりとかでは人の噂とかも解りませんから、「誰か知ってたら教えて!」って気持ちも解るんですけど、聞く相手を間違ってます。

とは言え歯医者案内サイトって〜のも、歯医者からお金貰ってる所なんかもありますし(実際月3000円でって話がきた)、タウンページの延長みたいな感じなので、患者さん主体でお金関係ナシのサイトがあったらいいんですけどね。ただ、他人に訴えたくなるってのはイヤ〜な目にあった場合が多いですし、メッチャベタ褒めってのもウサンクサイですし難しいですね。実際、良いって基準が個人で違うので数人の意見で歯医者を決定付ける様な事をしちゃ〜いけません。でも、まぁ誰かやらないと情報も充実しないでしょうから誰かやってくれ。ダイヤルQ2でやったら儲かるよ、きっと。

後、困るのは「歯医者に行かない」ってメール。「行かなきゃいけないのは分ってるんだけど、怖くて行けないんですぅ」なんてメールを貰うと、がんばってと励まして、勇気づけて、抱き締めてあげたくなるのですが、「歯医者に行くくらいなら死んだ方がまし」というメールには、「で、私に何をしろと?」という感じなので、一応「今は昔程じゃありませんから大丈夫ですよ」なんてメールを書きながらも?????、「子供が生まれたら行くつもりです」とか、歯を治してから子供作れっちゅ〜の。私は、大人が自己責任で歯医者に行かないって言うのは、その人の選んだ人生なんだからしかたがないかという部分もありますが、それでも行った方が後の人生を幸せに過ごせると思うから、此のようなHPを作っている訳ですが、子供を虫歯だらけにするとか、虫歯があるのを承知で妊娠するとか私には信じられません。元気な子供を生みたいと思ってないのでしょうかね?知識の不足というか認識の不足がある訳です。で、そんな方には「バカタレが、もっとちゃんとしなさい」ってメールを送ると「そんな心配いりません!私は人一倍愛情をもって子供を育てています」って反論され「あなたみたいな所は患者が減っていく事でしょう」なんて捨て台詞まで頂きまして「虫歯があるだけでだらしがないなんて言われて頭きた」とも言われる始末。ま、いいんですけどね。歯が悪ければ当然消化器官に負担がかかりますし、噛み合わせが肩凝りや脳硬塞に与える影響や歯周病と未熟児の関係をだらだらと説明する気力もありません。寝たきりになって子供の世話になるのも勝手だろ!って意見もあるでしょうし、歯が悪いだけでって言われるなら、それで良いです。ただ歯に限らず「知らない」って事は時に他人を傷つけるって事だけは知っていて欲しいなぁ。ワイドショーしかみてない嫁と経済とか政治の話をするとマジヘコミます、私。みなさん私の人柄をHPをみてイイヒトだと誤解される場合が多いのですが、このHPは良薬ばかりではなく毒もあるという事を分って欲しいです。

後、「怖くて行けない」ってメールは大歓迎です。「死んでも行かない」ってメールは読みたくないので心にしまってひっそり死んでください。

9/08 歯科助手を考える

ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜と昔なんですが、歯科助手の面接に行かれた方から、「仕事が私に向いてないんじゃないか?」というメールを頂きました。

う〜ん、やっぱりね、向いてる人、向いてない人はいます。それはどんな職種でもそうでしょう。で、どんな人が歯科助手に向いてるかっていうと、僕は「気が効く」って事だと思います。これはナカナカ難しいというか才能みたいな所があります。ってゆ〜かダメな人は何年やってもダメなんだよね。

でも「気が効く」以外は求めません私は。「美人である」なんて、そりゃ美人に越した事はありませんが、ムッとしている美人は愛想のいい人にはかないませんし、「頭がいい」ってのも「勉強ができる」のと「仕事ができる」ってのは、全然別な話ですし、へたに頭がいいと変にプライドが高かったりして「あの先生は腕が悪い、こっちの先生は腕がいい」なんて言い出すし(それはお前の仕事じゃないだろ)、ま、後は休みがちじゃなきゃいいかなって感じです。

「気が効く」っていうのは例えば子供がうがいをする時に、持ちやすい様にコップの水を半分捨てて渡す事ができるとか、そういう事です。患者さんの立場で考えられるっていうのかな。患者さんが「こうしてもらうと嬉しい」って事が何か考えて行動できるって事なんですね。

もう一つ例を挙げれば、患者さんの歯を削って銀歯の型を取る時に、型取りに失敗した。「もう一度取らせてください」って言うのは普通なんですよ。で、採られる患者さんも「失敗したのか。しょうがねぇなぁ」って思います。でもここでもう一歩気を効かせて失敗した型を見せて「ココの部分が綺麗に型が取れていないと取れやすい銀歯になっちゃうので、もう一度取らせてください」って言えば「しっかり治してくれるんだなぁ」と少しは納得してもらえると思うんですよね。

逆に私の患者さんのおばあちゃんで「前の歯医者に入れ歯の調整に行ったら『また来たの〜』と言われて、もうアソコの歯医者には行かない」って人もいました。

後は体が丈夫な人がいいですね。休みがちだと他のスタッフに迷惑がかかりますから。なんかしらないけど「仕事のできない人に限って休みが多い」んですよ。余談ですけど 。

で「手を抜く」のは全然かまわないんですね。仕事を覚えてくるとソツなくできてくるので、それは能率アップになりますから。でも「気を抜く」と仕事がいいかげんになってしまうんですね。これは長年歯科助手している人にも言えます。

なんで、こんな話をするかって言うと最近、一人辞めてもらったからなんですね。あまりにもなので。

師匠が「君にはもっと向いてる仕事があると思う」って言ってましたが、全くそのとおりなんですよ。自分に会わない仕事していても、人間腐ってしまいますから。