入れ歯がイヤ

  1. 痛いからイヤ
  2. じゃまくさいからイヤ
  3. なにが何でもイヤ
  4. 考察


1.痛いからイヤ

 

あなたが現在、入れ歯の使用中、または、これから使おうと思っていて「痛い」と感じているなら先ず歯医者に相談する事をおすすめします。何故なら入れ歯が痛いのは調整する事で解決する事が多いからです。

入れ歯を作るには普通、型を取ってプラスチックに似た材料を流し込んで作ります。が、完成する時点で材料の宿命として少し縮むので入れ歯を入れた時点でピッタリという事はなかなかありません。また、その人の「噛みぐせ」によって痛む事もありますし、顎の形も日々変化するので「昔は痛くなかったのに。」なんて事も当然おこります。痛くてもガマンして口の中に入れて顎の形を入れ歯にあわせる、なんて人もいますが、なるべく早く歯医者に行った方が良いでしょう。料金も安いし。

 

2.じゃまくさいからイヤ

 

「入れ歯作ったんだけど、どーも気持ち悪くって。」という方。うーん気持ちは解ります。だって今までなかった所に物が入るんですから。特に奥の入れ歯だと「別に人から見える所じゃないし、無くても噛めるし。」と思ってる人も多いです。そうかもしれませんが、それは残っている自分の歯に負担をかけ、残っている歯が早い時期に抜けるのをさそっている様なものなのです。なるべく小さい入れ歯ですませましょう。

また、人によって「気になる部分」は違います。一度入れ歯を作って、どーしてもダメならダメな部分を歯医者と相談して別の形の入れ歯を作ってもらうのもひとつの手。入れ歯の形はひとつでは無いのです。あきらめず、自分に合った「オーダーメイドの入れ歯」を作ってもらいましょう。

 

3.なにが何でも入れ歯はイヤ

 

「入れ歯ー、何か年とったようでイヤだわー。」多いです、こういう人。「どーしてもイヤ」な人は先ず何本か自分のい歯が残っているのなら、その歯を削って金属でつなげる「ブリッジ」にできるかもしれません。「入れ歯を入れましょう」と言われたら

ex.「ブリッジにはできませんか?」

と聞いてもいいですが、専門用語を使う患者を嫌う歯医者もいます。

「入れ歯以外に方法はありませんか?入れ歯はどうしてもイヤなんです。」

と聞けば「ブリッジ」の説明をしてくれるでしょう。もし、歯の数が少ない等の理由でブリッジが難しいなら「インプラント」という手もあります。これは歯の無い部分の顎の骨に人工的な歯を植える技術で、歯の全くない人でも入れ歯にならなくてすむ場合もあります。ただ、歯の無くなった理由が顎の骨の無くなる病気「歯槽濃漏」だったりすると人工的な歯を植える場所も無いという時もあります。金銭的にも値がはるので、じっくり相談した方が良いでしょう。

 

4.考察

 

「歯が無くなっても生きている動物は人間だけ」です。

歯が無くても歯肉で噛んでいるおばあちゃんがいましたが、顎や体に負担がかかっているのは明らかです。目の前で入れ歯をはずすお年寄りをみて嫌悪感を覚え「自分もこうなっちゃうのか」と思いイヤだなと思う事もあるでしょう。

義眼の様に「眼に似たもの」ではなく、義歯(入れ歯)は、よりおいしく食べ、見ために格好よく、話しやすい等、機能するものであります。親の恩と同じように失ってから気付く「あたりまえの、ありがたさ」。もし今回入れ歯にならなくてすんでも今までと同じ生活では、次は入れ歯しか選択肢が無くなるかもしれません。「もう、これ以上歯を悪くしないぞ!」という決心、また「ここまで悪くしちゃったんだから入れ歯もしかたない」という覚悟が必要だと思います。