待ちたくない

  1. 初診で行って待ちたくない
  2. 予約どうりに行って待ちたくない
  3. 考察

    1.初診で行って待ちたくない

     

    大抵の初診でいらっしゃる患者さんは、今だに「痛くなったから来た」方が多いです。(もちろん地域性はありますが)。今、痛いのに診てもらえないのはツライですね。歯医者さんに行って、もうズキズキして耐えられない時は素直に受け付けに言いましょう。

    「ツライんです」と

    あまりにも見ためで、つらそうな方でしたら、他の患者さんに「先でいいですか?」と歯医者さんがことわってから入れてくれるでしょう。ただ、炎症が急激に起きている時は麻酔もあまり効きませんから、薬をもらっておしまいかもしれません。

    むちゃくちゃ痛いのではないが、「最近ちょっとシミるな〜」程度のものでも、待ちたくないのでしたら家を出る前に歯医者さんに電話して

    「今から初診で行きたいのですが、混んでます?」

    と聞いてみましょう。その時、今自分の歯の症状も軽く話しておくと歯医者としてもありがたいです。もし、予約でいっぱいでしたら、予約のあいている日に予約を取りましょう。

     

    2.予約どうりに行って待ちたくない

     

    「なんで予約どうりに来たのにこんなにまたせるんじゃい!頭きた帰る!!」

    すいません。おっしゃる通りでございます。現在の多くの歯医者さんは予約制の所が多いと思いますが、だいたい一時間に4人、30分に2人〜3人の予約を入れている所が多いのではないでしょうか。ですから受付で 「5時30分 の予約です」と言われても同じ予約の方が、もう一人はいると思ってください。と、いって「アナタは 5時32分から、アナタは 5時48分から」ともできません。

    これは僕個人の考えですが、医者一人に対して患者が3人も同時に治療するのは異常だと思います。しかし、それをしないと食っていけないのも事実なのです。この事はいずれこのホームページでも書こうと思っていますが、保険点数の安さ、数をこなせば報酬が増えるというシステムの問題なのです。

    同時に2人以上のアポイントがある以上、15分の待ち時間はしようがないと思ってください。しかも急患が来たなんて事もありますから、30分は待ってください。すいません。

    「この前15分待ったから、今日は予約の15分後に来た」患者もいましたが、スムーズな診療のためには、予約の10分前に来ていただいた方が良いでしょう。あなたが5分遅れたら、その後の患者は皆5分遅れると思ってください。同じ人が6人いればそれで30分は待たせる事になるのですから。

     

    3.考察

     

    歯医者にしても続けて急患が3人も来て、予約の患者さんが待っているのを、「待たせておきゃいいんじゃい」とは思っていません。急患の患者をいいかげんに診療して、じっくり予約の患者を診る訳にもいきません。先輩の歯医者さんが「だって体は、一つしかないんだから」と言ってましたが、忙しいからといって全ての患者にいいかげんな診療をする歯医者に患者さんは診て欲しいでしょうか。受付の予約のとり方、歯医者の技術によって待ち時間は短くできるでしょうが、「待ってでもいいから診て欲しい」歯医者になりたい私としては、「俺だったら30分も待ってたら帰るな」と思う反面、「そんなに待ちたくないんだったら、繁盛してないガラガラの歯医者に行けば?俺なら待ってでも混んでいる歯医者に行くけど」とも思います。

    「患者さんを待たせない」という事は歯科医院だけではなく患者さんの問題でもあるのです。30分の予約を取っていた患者さんが30分遅れてきたら、その後の患者さんは皆30分待たされます。渋滞のない様にするには、皆の車がスムーズに走らなければなりません。一人でも事故を起こせばその後は渋滞ができるのです。