歯ブラシスキルアップ1日目

磨き忘れた歯のない歯ブラシをしましょう!

○はじめに

虫歯の多い人、重度の歯周病の患者さんはなんだかんんだ言っても歯磨きをちゃんとしていない方が多いです。

磨き方が分からない、電動歯ブラシを使用しているのにと言ってもちゃっちゃっとしか磨かなければ、虫歯になっちゃいますし、歯周病も進行します。

逆に言えば、自己流でもちゃんと歯ブラシをしている方は大きな虫歯や、進行した歯周病にはなりません。

抗菌剤でうがいする、歯磨き粉にこだわる、歯ブラシにこだわるより「磨き」にこだわる事が何よりも大切です。

○磨き忘れのない歯磨きを

私が患者さんに歯磨き指導する際に染め出して、磨き残しを見ると、そこに歯ブラシを当てていない場合が多いです。

まず自己流で磨いてもらった場合には口の中で歯ブラシをあっちこっちに動かして磨くと必ず「磨き忘れている部分」があります。

磨き忘れた部分は絶対に磨けてません。あたりまえですが。だから磨き方以前に磨き忘れのない歯磨きをしなければなりません。

その為にはどうしたらいいか。それは磨く順番を決めるのです。

右上奥歯から前歯にかけて、左上奥歯から前歯にかけて、右下奥歯から前歯にかけて、左下奥歯から前歯にかけて、この4つがそれぞれほっぺた側、内側があるので*2で8ケ所、それに奥歯の噛む面が上下、左右で4ケ所。計12ケ所の磨く順を決めておきましょう。

頬側左上奥から右の犬歯まで
→右上奥から左の犬歯まで →同様に舌側も左から右へ →右から左へ

頬側左下奥から右の犬歯まで
→右下奥から左の犬歯まで →同様に舌側も左から右へ →右から左へ

左上の噛む綿を奥から順に →右上の噛む綿も奥から順に →同様に左下も奥から順に →右下も奥から順に

○一本づつ磨く

一番奥の歯から順番に前に磨きます。歯一本につき10回程度くり返して磨き、一歯づつ移動して反対側の犬歯まで磨きます。

最後の方は腕がツラクなるかもしれませんががんばってください。

片側に歯は全部で7本(親知らずを除く)、一番前の歯から犬歯までは3本ありますから、奥から順に磨いてきて反対側の犬歯まで一本につき10回づつ磨くと100回になります。これが左右上下8ケ所で計800回、奥歯は4本ありますから噛む面の歯ブラシは上下左右で160回になりますね。

これを終わらせると大体3分になります。

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